アイスクリームメーカーを作る(2)

前回に続いてアイスクリームメーカーを作っていきます。
前回の記事:https://feeldenko.com/diy-fa/icecream1/
2枚のペルティエ素子にそれぞれ異なった電圧をかける必要が生じたので12V 10Aの電源を2つ購入しました。
直流安定化電源 AC DC 12V

新しい電源で実験してみた

早速電源を回路につないでみたのですが温度はそれほど下がりませんでした。
上側を10V、下側を12Vの時に4.5℃まで下がりましたが氷点下まで到達しませんでした。電源の問題が解消されましたが他に改善すべきところとしてCPUクーラーとペルティエ素子の配列があります。
2つに問題がないか調べます。
・CPUクーラーは手で触るとかなり熱くなっていました。
・ペルティエ素子の配列は2枚を直列に繋いでいますが、並列に繋いだ場合と比較して吸熱量は劣るもののより高い温度差が出せるそうなのでこの方式で問題ないと思われます。
以上のことからより能力の高いCPUクーラーが必要だと結論付けられました。
ですが、これ以上の出費は避けたいので家にあるもので何とかします。

空冷から水冷へ
ネットサーフィンしているとこんな記事を見つけました。水冷でー27.5℃というとんでもない値を叩き出しています。
この記事の中ほどの水枕製作第3弾を参照
この方はペルティエ素子の下に水枕を置いてそれをリザーバータンクと繋いで、ポンプで循環させて冷却することで極低温を実現していましたが私はそこまでする余裕がないので簡単な構成にします。

高さの低いプラスチック製の工具箱が余っていたので側面に水抜き用の小さな穴を明けました。この工具箱の中にヒートシンク、ペルティエ素子、アルミタッパーを重ねて配置しました。この構造ならポンプもリザーバータンクも不要です。
そして蛇口から細く水を出して工具箱の中に注ぎます。

水位はペルティエ素子がぎりぎり浸らないところに調整します。
水位が安定したらアルミタッパーを重ねて電源を入れます。

今度はバッチリ冷えました。開始5分程度で-9.5℃まで下がりました。
電源の電圧は上側が10V,下側が12Vです。
ようやく装置が完成しました。
この後、グレープジュース(ウェルチ)をタッパーに注いでシャーベットにしてみたのですが作るのに夢中で写真を撮るのを忘れてしまいました。
一度に大量に注ぐと温度が上がってしまうので大さじ一杯ずつ注いで凍らしながらシャーベットにしました。完成したシャーベットはICE BOXのブドウ味に近いのですが少しほろ苦い味でした。

https://cdn.kaumo.jp/element/_1437118641_7365.jpg?w=360&h=500&t=resize&q=90

今後の課題
ひとまずアイスクリームメーカーは完成しましたが見た目が不格好で使いやすいとは言い難いです。すっきりとしたデザインに改良できないか思案中です。
今考えているのは広口の魔法瓶を分解して中空の部分にペルティエ素子と冷却水を通せないかと考えています。機会があれば製作します。

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