日本初の「ピザ自販機」普及プロジェクト


目次

国産初のピザ自販機「ピザリンクス」
メカニズム
味は?
プロジェクトの現状


日本には多種多様な自販機が存在します。飲料水の自販機に始まりドリップコーヒー、冷凍食品、アイス、おでん等の数えきれないくらいの種類の自販機があり、物珍しさからインバウンドで訪れた方の間でも人気を博しています。しかしそんな日本にも普及していない種類の自販機があります。それがこの記事で紹介するピザ自販機です。

国産初のピザ自販機「ピザリンクス」

このピザ自販機を開発した会社は無人コンビニの展開を目指していて、提供するサービスの第一弾としてピザの自販機の設置を目指しているそうです。試験的に広島市にイタリア製のピザ自販機を設置していたそうですが、
信頼性の面で苦労したため国産化を決意して実際に開発に成功しました。こちらがその自販機です。

試作機なので無骨なデザインですが設置する際は右の画像のようなラッピングをする予定です。

提供するメニューは「マルガリータ」、「5種チーズバジル」、「サラミ」、「4種チーズ」の4種類です。
価格は1000円からとなっていてスーパーの冷凍ピザ以上、宅配のピザ未満の価格設定がされています。

2019年秋に広島に10機設置して、2020年頃より全国展開する予定です。

メカニズム

自販機の中の冷凍ピザを調理して出す仕組みになっています。こう聞くと冷凍ピザを電子レンジでチンするだけなのではないかと思われるかもしれませんが、驚くべきことに自販機内部に窯を設置してその中で焼いたものを提供する仕組みになっています。冷凍ピザが焦げ目の付いた本格的なピザになるまでの工程が掲載されていたのでご紹介します。

1.電子マネーもしくは現金を入れてピザを選ぶ
普通の自販機のようにお金を投入してピザの種類と焼き加減を選びます。焼き加減は 「普通」または「しっかり」から選びます。

2.冷凍のピザ生地がコンベアで運ばれる
棚の中に格納されている記事がコンベアを通って窯の中に運ばれていきます。

3.窯でピザ生地を焼く
調理する窯の温度は1000℃に達します。従来の海外製の自販機は焼き上げるのに長時間かかっていたのがヒーターの余熱時間を短縮してわずか2秒で1000℃まで加熱できるように改良を加えたため半分の時間で焼き上げることが可能になったそうです。

4.完成したピザが出てくる
焼きあがったピザは取り出し口から提供されます。宅配のピザのように紙のトレーの上に乗せられています。

自販機にはピザカッターが付属しているのでピザをその場でカットして食べられます。

味は?

良く焼けていておいしそうな見た目ですね。味が気になるところですが現状ではまだ設置されていませんので代わりに開発のきっかけとなったイタリア製のピザ自販機のレビューをご紹介します。
イタリア製のピザ自販機は広島市の 「TSUTAYA 楠木店」 に設置されています。現状では「マルガリータ」と「チーズピザ」の二種類が発売中です。「マルガリータ」を注文した方は「焼きあがったピザの生地はふんわりとしたパン生地のような食感でチーズがふんだんにトッピングされていて、焼き立てなので香が良い。ピザソースはかなり軽めだが自販機で販売されるピザとしては上出来」と述べられていました。
最近主流のクリスピーな薄い生地ではなく昔ながらの分厚い生地でできているようです。恐らく薄い生地だと自販機の中を移動するときに生地が崩れてしまうリスクがあるので厚い生地を選んだのかもしれません。

プロジェクトの現状

目標金額が1000万円ですが現在集まった支援金は16000円に留まっています。

支援金の集まりが悪いのは選択できる支援金の額とリワードが特殊だからだと思われます。三千円、五千円、三万円、百万円、そして290万円の5つから選べるのですが五千円以下のリワードは感謝のメールやウェブサイトでの名前掲載など正直魅力の薄いものとなっています。そして百万円以上では特定の地域での独占営業権がリワードとして設定されています。金額もリワードも一般の方には縁のないものでしょう。
そして残る三万円のリワードが工場見学です。普段は入れない場所を案内してもらうのは貴重な体験だと思いますが金額が高価すぎると感じました。正直「一万円の支援金で一年間ピザ半額」とか設定した方が応募が集まるのではないかと思いました。
個人的にピザは好物なのでこんな自販機が普及してくれればうれしく思います。

ちなみにこのプロジェクトはAll in 方式を採用している為仮に支援金が目標額に達成しなくてもプロジェクトは継続する仕組みになっています。もしかすると資金調達よりも広報活動としての意味合いが強いのかもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です