今からでも買えるコロナウイルス対策品【オキシドール・次亜塩素・使い捨てマスク】

今年の二月ごろより爆発的に感染が広まった新型コロナウイルスことCOVOID-19ですが、泡沫感染と接触感染が感染経路とされています。感染を防ぐためには手洗いうがいの励行に加えて、マスクの着用や身の回りのものをアルコール消毒することが有効と言われています。
しかし、対策をしようにも現在、薬局やネット通販ではマスクやアルコール消毒液の品薄状態が続いています。そこでこの記事では今からでもできるコロナウイルス対策をご紹介します。



目次
オキシドール(過酸化水素水)
次亜塩素酸ナトリウム
次亜塩素酸水
マスクを買いそびれた方へ



オキシドール(過酸化水素水)

小学校の理科の実験で、酸素を発生させるのに過酸化水素水の中に二酸化マンガンをいれる体験をしたのを覚えておられますか?
過酸化水素水は現在は主に衣服の漂白や髪の毛のブリーチングに使用されます。以前では病院でも消毒するために使用していたのですが、高濃度のまま使用するとタンパク質を分解する作用が強すぎて肌が荒れるため、現在ではアルコールが使用されています。裏を返せばそれだけ殺菌作用の強い薬品であると言えます。
ウイルスはタンパク質と乳酸から構成されているのでタンパク質を分解する作用によって消毒出来ます。
オキシドールはダイソーで購入できますし、お近くにダイソーや薬局が無い方はAmazonでも購入できます。

次亜塩素酸ナトリウム

次亜塩素ナトリウム(次亜塩素ソーダ―)とはアルカリ性の液体で、水酸化ナトリウム水溶液に塩素を混ぜることで生じます。
またもや小学校の理科の実験の話になりますが、水酸化ナトリウム(NaOH)と塩酸(HCl)を混ぜて,それを煮詰めて食塩を作ったことを覚えておられる方もいるかもしれません。同じように次亜塩素ナトリウムも長時間放置すると酸素を放出して最終的に食塩水に変化する性質があります。
この液体はプールや水道水の消毒に使用されています。病院でも医療機器の消毒に使用されている位なので殺菌作用は折り紙付きです。
但し使用する上で注意すべき点があります。それは「混ぜるな危険」と表示がついた塩素系の洗剤(サンポール)と一緒に使用することです。塩酸系の洗剤と混ざると有害な塩素ガスが発生しますので大変危険です。トイレを消毒する際にはご注意下さい。
ピューラックスやケンミックスといった商品名で販売されています。

次亜塩素酸水

次亜塩素水とは塩酸または食塩水を電気分解すると生じる水溶液です。もしくは上でご紹介した次亜塩素酸ナトリウムを希塩酸で中和しても製造できます(塩素ガスが生じるので家ではやらないで下さい)。
電気分解で製造された次亜塩素水を「電解水」、希塩酸で中和したものを「中和水」と呼ばれています。
何年か前にノロウイルスが流行した際にノロウイルスはアルコールでは消毒出来ない為、代わりの消毒液として脚光を浴びました。
現在市場に出回っている次亜塩酸水は電解水タイプのものが多く、濃度は高濃度(500ppm)のものから低濃度(200ppm)のものまで様々です。欠点として電解水タイプの次亜塩素水は自然分解して水になってしまうので長期間の保存が効かない性質があります。下の業務用除菌水(500ppm)の製品は製造日から6カ月以内で使用するように書かれています。

マスクを買いそびれた方へ

コロナウイルス以前に花粉症の方にとってはそろそろマスクが必須な時期になりますが、今だに品薄状態が続いています。報道では使い捨てマスクは毎回使用後に廃棄するよう勧められていますが、マスクを少ししか買えなかった方はどうすれば良いのでしょうか?
ここでは一般的に推奨はされていませんが、使い捨てマスクを消毒液に浸して乾かしてから再利用することを提案したいと思います。感染者が部屋の中にいない限り、マスクを部屋干ししても問題ないはずです。
上でアルコールの代替品を3種類ご紹介しましたが、オキシドール、次亜塩素酸ナトリウム、そして次亜塩素水にマスクを浸しても溶けないのでしょうか?この点を考えます。
使い捨てマスクは不織布で出来ていて、不織布は ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリウレタン といった化学繊維で出来ています。これらの化学繊維が溶けないのであればマスクを浸しても大丈夫でしょう。
・オキシドール
まず過酸化水素水(オキシドール)についてですがこの液体は衣類の漂白剤として使われているものなので汚れ・染料は溶かしても化学繊維自体は溶かさないと言えます。
・次亜塩素
化学繊維の次亜塩素に対する薬品耐性はこちらの表をご覧ください。引用元:薬品耐性一覧表

ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン は堪えますが、残念ながらナイロンは溶けてしまうそうです。使い捨てマスクを次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水で消毒したい場合はナイロンが原材料に含まれていないか確認して下さい。
もしくはオキシドール(過酸化水素水)であればマスクは溶けませんので消毒出来ます。但し漂白作用があるので色付きのマスクは色落ちしてしまうかもしれません。
繰り返しますが使い捨てマスクの再利用は推奨されていません。それでも「マスクをしたいけれど残りが少ない」という方にはこういった選択肢があるかもしれません。

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