爆速で変化する調光サングラス

もうすぐ梅雨が明けるそうですが明けた途端に35℃位まで気温が上がるのは勘弁してほしいですよね。
気温もさることながら夏になると日差しが強く感じるようになります。アウトドアや車の運転中にサングラスを掛ける機会も増えることでしょう。今日は夏のドライブやサイクリングが快適になるサングラスをご紹介します。

調光サングラスは便利だけど反応に時間がかかる

Zoffや眼鏡市場でサングラスを購入しようとすると店員に調光機能の付いたサングラスを薦められます。
確かに一日中明るさが一定の場所に留まることはまれですから周囲の明るさに合わせてレンズの明るさが調整されるのは便利です。
普通のサングラスのレンズは濃度が変化しないので色の濃いサングラスは日陰やトンネル、室内で暗く感じることがあります。一方で色の薄いサングラスを買うと日差しの強い日に眩しく感じることがあります。
普通のサングラスよりも調光サングラスを買った方が快適に過ごせるのは事実ですが一つだけ欠点が存在します。
それは照度の変化に対応するのにある程度の時間がかかることです。
レンズだけで25000円する調光サングラスをレビューしている方の動画を見ましたが反応するのに30秒程度の時間を要していました。散歩や買い物をしている時であれば一時的に視界不良になっても危険は少ないですが、ドライブやサイクリング中だとこの限りではありません。トンネルや高架橋を潜った時に周囲の車や人が見えずらくなり事故の危険性が増えます。

反応速度「0.1秒」の調光サングラス

The Harrier® Electrochromic Brightness-Changing Sunglasses

こちらがわずか0.1秒で調光してくれるサングラスです。通常の調光サングラスはレンズの素材に紫外線に反応して色が変化する樹脂を使用していますが、こちらはレンズの内部に電圧によって濃度が変化する液晶を埋め込んでいます。左右のレンズを繋ぐフレーム(鼻の上のあたりの部分)の中に周囲の明るさを検知するセンサーを備え、明るさに応じて電圧を制御することでレンズの濃度を変化させています。

お好みでレンズの濃度を手動で調整することも出来ます。右側のツルの部分がタッチセンサーになっていてそこに触れると濃度が変化します。

このサングラスはバッテリー充電式で、一度の充電で60時間駆動できます。充電はマイクロUSB端子を使用します。充電に要する時間は1.5時間です。重量は38ｇと普通のサングラスより少し重いですが重さの大部分を占めるバッテリーはツルの中に入っていますから重さでずり下がる心配は少ないと思います。
レンズには紫外線を100%カットするものが採用されていますので濃度に関係なく紫外線から目を保護することが出来ます。

価格

こちらのサングラスは残念ながらまだ市販されてはいません。クラウドファンディングで資金を募っている段階です。現在の状況で158＄（17062円）の支援金を出資すると返礼としてサングラスが送られてきます。すでに目標額を大幅に上回る支援金が集まっている状況ですので将来的に市販化される期待は大きいと思います。