“車輪の再発明”の疑いがあるプロジェクトが評価されている

何の気なしにクラウドファンディングを眺めていたところ、奇妙なプロジェクトが高い評価を受けているのを発見しました。
Vinpok Split

平たく言うと
・15.6inchのサブモニター
・軽量626g
・USB-Cケーブル一本で電源供給・映像入力を兼ねるので、これ一本繋げば使える。
・ゲーム機にも繋げられる
・価格は38250円

確かに優秀なサブモニターですが個人的に疑問が浮かびました。
これって”車輪の再発明”ではないかと。
車輪の再発明とは、すでに存在する物を知らずにもう一度作ってしまうことを指します。この製品の売りは外出中に使用するのが難しいというサブモニターの問題点を解消したことだと思うのですが、すでに市販されているタブレットにサブモニター化させるアプリをインストールすればこの製品とほぼ同等のことが実現できます。

・iPadの場合は Duet Display というアプリを使用すればサブモニター化できます。
使用方法はライトニ ングケーブルを挿すだけです。
・iDisplayというアプリはWifiを使用したワイヤレス接続にも対応します。
 こちらのアプリはAndroid,Windowsタブレットでも使用できます。
他のアプリがこちらのサイトで紹介されています

もう一つの問題点として単体では何もできないことが挙げられます。
この製品の支援額(4万円弱)でそこそこのスペックのタブレットが購入できます。
タブレットは車の中や電車で立っているときにも使用できますがこちらはあくまでモニターなので接続しない限りはなにも出来ません。サブモニターを接続できる環境は喫茶店やオフィスといった持ち物を広げられる環境に限ります。
値段が同じで用途も使える場所も限られる商品をわざわざ選ぶ必要があるのでしょうか?

いろいろ言いましたが、それでも現時点で1800万円の資金と738人もの支援者が現れているのですから、私が見逃している隠れた魅力がこの製品にはあるのかもしれません。ゲーム機に繋げられるというのもユニークだと感じました。気になった方はこちらから支援してみてはいかがでしょうか?
Vinpok Split

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