丸木舟で台湾から与那国島へ渡った人たち

昨日の読売新聞の夕刊に、丸木舟で台湾から沖縄県の与那国島へ渡った方の記事が掲載されていました。
この方たちは日本人の祖先が台湾からどのようなルートで渡来したのか調査しているチームで、国立科学博物館の学芸員と、カヌーのガイド達で構成されていました。男女5人のチームが45時間の間200kmの距離を漕ぎ続けて航海実験を成功させたとのことです。日本人の祖先が渡来したと予想される3つのルート(サハリンから北海道、韓国から対馬、台湾から与那国島)の内で、一番難易度が高いのが与那国島へ渡るルートだそうです。
祖先と同じ方法で実際に渡来することが出来たのは非常に意義のあることだと思いました。

記事の中で気になった点が、プロジェクトの資金を調達するのにクラウドファンディングが利用されたと書かれていたことです。どんな募集をしていたのか気になったので調べたところこんなプロジェクトが見つかりました。

2016年と2018年に募集をしていました。
2016年のプロジェクトが予備実験として与那国島へ西表島へ渡る航海にかかる費用を募るもので、2018年のプロジェクトが新聞に掲載された実際に台湾→与那国島へ渡るための募集でした。

予備実験や実地調査を重ねる内に、航海に使用する舟にも改良が重ねられたようです。
最初はイカダで海を渡ろうと考えていたそうですが、素人目に見ても無理がありますよね。

調査が進む程に当時の技術でももう少し高度な舟が造れることが判明したので、今度は草船でチャレンジすることになりました。

草船は安定感があるものの、スピードと耐久性が不足していることが判明した為、最終的に丸木舟で航海に挑むことになりました。丸木舟を制作している様子がプロモーション動画に収められていましたのでご覧下さい。

そして準備が整った一行は7/7に丸木舟で出航し、黒潮を手漕ぎの舟で横断する困難を克服して、7/9に与那国島に到着しました。到着した瞬間のツイートがこちらです。

新聞には紙面の都合上わずかな情報しか掲載されていませんでしたが、調べるとロマン溢れるプロジェクトだと感じとれました。今回のプロジェクトは国立の博物館がクラウドファンディングで募集した初のプロジェクトだそうです。それが成功を収めたということは、普通は予算の付かないようなマニアックな学術調査も実現できる可能性が生まれたはずなのでこの点でも有意義なことだと思います。

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