スピリタスをクリーナーとして買った
怒涛の度数96%を誇るスピリタスは、世界一強いお酒として知られています。
しかしその強すぎる度数からゲテモノ扱いされているきらいがあります。原産地のポーランドではストレートに飲むよりも果実酒を造るのに用いたり、消毒液として使われることがあるそうです。ここ日本では一本2000円程度で入手できます。 今日はそんなスピリタスをアルコールクリーナー兼、カクテルベースとして購入したのでレビューします。
アルコールクリーナーとして使ってみた
私は身の回りの品を清掃、消毒するためにアルコールを頻繁に使用します。値段が安いので燃料用アルコールを使っていたのですが、ご存じの通り燃料用アルコールはメタノールで出来ていて人体に有害なので、実害が及ぶ前に無害なエタノールに切り替えようと思っていました。
そこで成分がほぼエタノールであるスピリタスを使ってみます。ちなみに消毒用エタノールがスピリタスの半値で買えますので価格面でのメリットはありません。皆さんは消毒用エタノールを買いましょう。
クリアファイルに油性マジックで落書きをして消せるか試してみます。比較対象として家にあった他のお酒も使用しました。 以下の4種類で汚れの落ち具合を比較します。
左から順に
・スピリタス(96%)
・レミーマルタンVSOP(40%)
・レモンチェロ(30%)
・AndesKeeper – チリワイン(12.5%)
レミーは近所の酒屋で購入したものです。山崎や響などの和製ウイスキーが品薄な一方で洋酒はそれ程売れていない気がします。現に500円値引かれて販売されていました。ウェットティッシュのアルコール濃度が30-40%なのでチリワイン以外は汚れが落とせるのではないかと予想します。
結果
霧吹きでそれぞれのお酒をクリアファイルに噴いて、10秒後にふき取って油性マジックの落ち具合を観察します。
結果がこちらです。
意外な結果になりました。スピリタスは殆どアルコールなのでマジックが落ちることは想像に難くないですが、
ウェットティッシュと同等のアルコール濃度を持つはずのレミーマルタンと、レモンチェロは落ちませんでした。
なぜこうなったのか不明ですが、なにはともあれスピリタスはクリーナーとして使えることは実証できました。
カクテルベースとして使ってみた
まずはカクテルベースとして使う前にストレートで試してみました。極少量を口に含みます。
舌が焼ける味とよく表現されますが、意外にも舌に触れた瞬間は甘い味がしました。砂糖のようなくどい甘さでは無くすっきりとした甘さです。粘り気のない水あめといった所でしょうか。舌の上で転がすと次第に辛くなり最終的に焼けるような強い刺激に変わります。一口で極端な味の変化を体験できるので飲んでいて楽しいです。焼けるような刺激を軽減するには息を吸わないで飲むと効果的です。
飲まずに香だけ嗅ぐと完全に消毒液です。
さて、作るカクテルですがグレープフルーツジュースが冷蔵庫にあったのでブルドッグを作ります。普通のウォッカで作る場合はウォッカ:ジュースを1:2にしますが度数の高さを考慮して1:4で作りました。
度数の割にかなり飲みやすいです。グレープフルーツのきつい酸味が鳴りを潜めまろやかな甘みに変化し、ピリッとした後味が加わりました。ただ、この風味は他のウォッカで割っても味わえますので折角スピリタスを手に入れたら少しずつストレートで飲んだ方が、他では味わえない体験ができるので満足度は高いと思います。
まとめ
アルコールクリーナーとして使えて、飲むと他では体験できない味が楽しめるお酒が2000円で手に入れることが分かりました。一度味わってみてはいかがでしょうか。
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