自転車のハンドリングに違和感を感じたら「ヘッドパーツ」を見てみる

 ハンドルを切るとゴリゴリした感触がする、ブレーキを掛けるとフォークから変な軋み音がする、買ったときと比べて直進安定性が下がった気がする…こんな症状を感じたことはありませんか?
私の自転車はサイ〇リーで買った中古なのですが、跨って前輪にブレーキを掛けて前後に揺さぶるとフォークにガタが感じられたのでキャップボルトを増し締めしたのですが、変化は感じられませんでした。そこでヘッドパーツを見てみることにします。

ヘッドパーツの規格は大雑把に2種類

ヘッドパーツの規格は大きな枠組みで見ると2つに分類されます。現代のロードバイク、クロスバイク、MTBに使用される「アヘッドヘッドセット」とママチャリに使われる「スレッドヘッドセット」の2つです。
私の乗るクロスバイクは「アヘッド」です。現代のスポーツ自転車のほぼすべてがアヘッドタイプです。

分解してグリスアップする

1.クイックリリースを緩めてフロントタイヤを外した後、フロントのブレーキワイヤーを外します。ブレーキワイヤーが付いたままだとフォークを抜けないので外して下さい。写真ではVブレーキのキャリパーごと外れていますが、外すのはワイヤーのみで大丈夫です。

2.六角レンチでキャップボルトをを外し、そしてステムを固定しているボルトも緩めます。

3.フォークを引き抜きます。下ワンに付いているダストシールやレースがフォークと一緒に落ちてくることがあるので気をつけて下さい。

4.ダストシール、ベアリング、レースを外してパーツクリーナーで洗浄します。外す時に上下の向きと順番を覚えておいて下さい。上ワン、下ワンも洗浄して、綺麗になったら錆や傷がないか確認しましょう。

こんな感じの錆や、傷が見つかった場合は交換した方が良いと思います。

5.ワンにグリスを塗ります。ここではシマノプレミアムグリスを使用しましたが、ホームセンターで売ってる安いグリスでもOKです。

6.向きと順番に注意しながら組んでいきます。ベアリングにはリテーナーという玉を保持する輪っかが付いています。上ワンはリテーナー側を下に、下ワンはリテーナ側を上に入れます。

7.上ワンにレースを乗せます。

8.フォークに下ワンのダストシールを付けてヘッドチューブに戻します。

自転車を立てて、キャップボルトを締めていきます。前輪をバウンドさせたりしてガタが出ない程度に締めましょう。思いっきり締めるとヘッドパーツを破損しますのでご注意下さい。
キャップボルトを締めたら、ハンドルを真っ直ぐにしてステムのボルトを締めて完成です。

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