【写真で解説】プリウスα、プリウス30系のバッテリー上がり対処法
この記事では、補機用バッテリーの上がったプリウス、プリウスαの対処法をご紹介します。
1 手動でドアを開ける
バッテリーが完全に上がっている場合はリモコンキーでドアを開けることが出来なくなります。
リモコンキーに内蔵されている金属キーを使ってドアを解錠します。
キーの側面のPUSHと書かれたボッチを押します。・の部分を押すとスムーズに引き抜けます。
金属キーを鍵穴に挿して左に強く回すと解錠されます。運転席以外のドアは開きませんのでご注意下さい。
2 ボンネットを開ける
アクセルペダルの右上のレバーを引いてボンネットを開けます。
ボンネットが浮き上がりますがこの状態ではまだロックが掛かっています。 エンブレムの上あたりにある黒いレバーを押し上げながらボンネットを持ち上げましょう。
3 ヒューズボックスを開ける
作業者から見て右奥の黒い箱(ヒューズボックス)の蓋を外します。
取説には爪の下の部分を押しながら持ち上げるように書かれていますが、硬い場合はマイナスドライバー等を差し込んで爪を広げながら開けます。力を入れすぎて爪を割らないよう作業して下さい。
ヒューズボックスを開けたら赤い+と書かれたカバーが奥にありますので爪を引きながらカバーを右に開きます。すると救援用端子が出てきます。
4 ケーブルを繋ぐ
ケーブルを接続する準備が整いましたので繋いでいきます。
ヒューズボックス内のカバーを外した赤い端子に+(赤色)のケーブルを接続します。
エンジンカバーの下に金属が露出している所があるのでそこに−(黒色)のケーブルを接続します。
5 エンジンを掛ける
車に繋いだ二本のケーブルをいずれかに接続します。
(1)救援用の車のバッテリー端子
救援用の車がある場合はエンジンが掛かった状態でバッテリー端子の+、−極に接続します。その状態で数分間充電したらバッテリーが上がった車のエンジンを掛けます。
(2)充電器、ジャンプスターター
接続する機器の指示に従って繋いで下さい。充電器の能力や電池の容量ににより充電時間は変化しますので一概に何時間繋げば良いかは判断できません。
参考までに、充電が不十分な状態で無理矢理起動しようとするとどうなるか動画を撮りましたのでご覧下さい。
ちなみにこの動画の状況は
車のバッテリーが完全に放電された状態(ドアが電気で解錠出来ず、解錠してもルームランプはおろかハザードすら点かない状態)から、5Aの充電器で10分程充電した状態で撮影したものです。
明らかに異常な動作をしているのが見て取れます。皆さんは真似をされないほうが良いと思います。
6 エンジンが掛かったら
暫くの間エンジンを掛けたままにしておいて下さい。ハイブリッドカーなのでエンジンが止まったりしますが、Pレンジに入れて軽くアクセルを踏むとエンジンが掛かります。
なぜバッテリーが上がるのか
プリウスのようなハイブリッドカーは大量のバッテリーを積んでいるのでバッテリーが上がるイメージが思い浮かばないかもしれません。
しかし実際にはバッテリー切れを起こす恐れがあります。
理由は走行用バッテリーと補機バッテリーが別れている為です。走行用バッテリーが残っていてもハイブリッドシステムを起動ために補機バッテリーから電力を貰う必要がありますから、そちらが上がってしまうとエンジンを掛けることが出来ません。補機用バッテリーは後部トランクルーム左側の床底に設置されているのでバッテリーの劣化が気になる方は状態を確認された方が良いかもしれません。