Facebook,Googleから個人情報を抜かれないための機器に4000万集まる
皆さんはジョージ・オーウェルが書いた「1984年」を読まれたことがありますか?
この小説の世界では各家庭にテレスクリーンと呼ばれる機器が普及していて、テレビのように娯楽を楽しむ一方で政府が国民を監視するためのツールにもなっていました。
同じように現実の世界でもインターネットを通して個人情報が収集されたケースがあります。2013年にエドワード・スノーデン氏がNSAの情報収集活動を告発して話題になったことを覚えておられる方もいらっしゃると思います。政府以外でも企業が個人情報の収集を行っています。
そういった脅威から自分の身を守る為に開発されたのがこちらです。
Winston: Take Back Control of Your Online Privacy
この機器は、ルーターに繋いでいるLANケーブルを抜いて中継させるだけで機能します。
具体的に何から守ってくれるのか紹介文に書かれていた例を挙げますが、陰謀論のようなものも混じっています。
・Facebook からの覗き(Facebookは利用者のブラウザ履歴を参照しているそうです)
ウォールストリートジャーナルにもこんな記事が掲載されていました。記事は英語ですが埋め込み動画を見れば話しの筋は理解出来ます。
Facebook Really Is Spying on You, Just Not Through Your Phone’s Mic
・トラッキング広告(Googleは76%のウェブサイトに隠しトラッキング機能を配置していて、これを使って利用者の動向を監視してしているそうです)
・ビックデータ化(利用者の承諾なしにデータは収集されているそうです)
・飛行機のチケットの価格を調べていると、ちょっと目を離した間に値段が吊り上がる現象をなくせるそうです。
・価格操作(通販サイトは、利用者の行動に基づいて異なった価格を提示するそうです)
信憑性は?
紹介のページに書かれていた個人情報の利用例を挙げましたが実際のところどうなのでしょうか?
Facebookの件はWSJのソースがあるので信用できますが、他は調べてもはっきりとしたことは分かりませんでした。それでもこのプロジェクトに多額の資金が集まるということは、個人情報が収集されているかもしれない事態に脅威を感じている方が多くいることが読み取れます。皆さんも関心がありましたら検討してみてはいかがでしょうか?
Winston: Take Back Control of Your Online Privacy