防犯ブザー付き宅配BOX

アメリカでは宅配便で届いた荷物を盗難される事件が一日に65000件発生するそうです。
日本で同じ事件が何件発生しているのか詳しいデーターは見つかりませんでしたが、不在中に宅配便を受け取るための宅配BOXの需要は増大していて、様々な種類のものが市販されていています。
簡易的なものでは箱の中に印鑑をぶら下げて配達員が捺印したら箱を南京錠でロックしてもらう方式のものから、捺印から施錠まで自動でしてくれるものまであります。
アメリカでもこの手の需要は旺盛なようで先進的な製品が開発されていました。こちらです。

iDoorBox- The World’s First Secure Package Delivery Box

この宅配BOXは防水性のあるキャンバスで覆われいて中の板を抜くと折りたためる構造になっています。
使用するには箱から延びるコードをドアノブにU字ロックを使って固定します。箱の蓋には3桁のダイヤルキーが備わっています。

このダイヤルキーはスーツケースについているものと同じに見えますが、施錠するときにダイヤルを操作する必要がありません。蓋を閉じると自動でロックされます。

箱がオートロックになっているということは配達員がロックを解除してもらう必要がありますが、どのようにして番号を伝えるのでしょうか?

アマゾンのアカウントにメッセージを記載することで配達員に番号を通知しています。
アカウント>アドレス帳>住所>Add delivery instructionsの欄に「不在時は宅配BOXに投函して下さい。暗証番号はxxxです」という風にメッセージを入力すると配達員に伝わるそうです。
残念ながら日本のアマゾンでは Add delivery instructions に相当するメニューは見つかりませんでした。
Amazon USA独自の機能だと思われます。
仮に日本でこの宅配BOXを使うなら配達されるまで蓋を開けておくか、半ドアの状態にすることになります。そして受取時のサインをする手段がないので箱の内部に印鑑をぶら下げておくことも必要ですね。

防犯性は?

ドアノブと繋がっているケーブルは鉄芯が入っていて800ポンド(363kg)の引っ張り荷重に耐えられます。そしてこの箱には防犯ブザーが装備されていてロックを解除していない状態で箱を持ち去ろうとすると120dbの大音量のアラームが鳴ります。
本気で盗もうとする窃盗犯には対処出来ないかもしれませんが、軽い気持ちで玄関の傘を盗むような泥棒ならこれで撃退出来ると思います。

まとめ

日本の流通事情に合っていない所がありますが、コンセプトは優れていると思います。特に防犯ブザーを内蔵させるのは効果的だと感じました。この製品は日本でも特許を取得しているので、もしかすると日本向けに改良が加えられるのではないかと期待しています。

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